日本人材機構

地方有力企業 経営幹部への転職 広島特集

広島県庁職員平野奈都子さん

東京での経験を活かし、広島でチャレンジしたいビジネスパーソンが増えています。

あまり知られていないが、広島には実は有名な企業が多い。マツダやリョービ、アヲハタやフマキラーなど、誰もが一度は耳にしたことがある企業が、広島が本社もしくは発祥の地だったりする。
そんな山陽エリア随一の大都市・広島に、東京で働く30代を中心としたビジネスパーソンの転職が増えている。それらの人々は、何を求め、なぜ広島に行くのか? また、実際の仕事や生活はどんなイメージなのか? 広島企業への転職や転居などを支援する「ひろしま暮らしサポートセンター」の平野奈都子氏にお話を伺った。

就職先から住居までサポート

「ひろしま暮らしサポートセンター」は、東京・有楽町の「ふるさと暮らし情報センター」内にある。ここは、全国の地方自治体の多くが集まり、各自治体への移住を希望する人たちに情報発信するための施設だ。広島県庁職員の平野氏は、平成26年10月の「ひろしま暮らしサポートセンター」オープンと同時に赴任。現在までの約2年間、ひろしまライフスタイリストとして東京から広島の企業への転職や転居など暮らしを広島に移す際のサポートを行っている。

「イノベーション立県」を目指す

まずは、広島県の産業について。どんな企業や業種が多いのでしょうか?

平野氏:
「自動車関連や鉄鋼、造船など製造業が中心です。古くから創業している大企業も多いですね。また、得意の「ものづくり」を活かし世界的に競争力がある商品を作っている、いわゆるオンリーワン・ナンバーワン企業も数多くあります。
また、「イノベーション立県」を目指している広島県では、環境や新エネルギー、自動車関連、ものづくりの高度化(デジタル化など)に力を入れていて、大学や企業、県が共同で作った産学官連携による研究機関などが多くあります。また、積極的な企業誘致や県の出資する投資ファンドによる新規事業への投資なども行われています」

移住はキャリア10年以上の人が多い

広島の地元企業などへの就職や転居の相談には、どんな人たちが来るのでしょうか?

平野氏:
「30代の方々が中心ですね。奥さまとお子さんがいらっしゃる、子育て世代もかなりいらっしゃいます。
ほとんどが、大学を卒業し東京の企業で10年以上働いてきたビジネスパーソンです。東日本の大震災、リーマンショックなどで生き方の価値観が変わり、『このまま東京に居続けるイメージがわかない。仕事はもちろん、ライフスタイルも充実させるために地方へ生活拠点を移したい』といった理由で相談にいらっしゃいます。30代が多いのは、新天地でチャレンジするなら若いうちの方がいい、という考えから。ご自身やご家族の将来を、しっかりと考えている方が多いですね。
相談に来られるのは、広島出身のUターン希望者よりも、広島生まれではないIターン希望者のほうが多いですね。2015年には「ひろしま暮らしサポートセンター」で移住をお手伝いさせていただいた中で30世帯が実際に移住されました」

企業側の反応も変化してきた

一方、地元企業の反応や採用ニーズはどうでしょう?

平野氏:
「採用ご担当者などとお話させて頂く機会も多いのですが、東京から広島への移住希望者が増えているとお伝えすると、最初はびっくりされる方が多いですね。ひと昔前なら東京から地方へ移り住むのは“都落ち”、いいイメージではなかったからでしょうね。企業のご担当者には、そういうイメージが強い年代の方が多いので、余計に驚かれるようです。
でも、最近は『東京で経験を積んだ優秀な人材が来てくれるのなら、ぜひ採用したい』という企業が増えました。東京で活躍されていた方は、広島でも即戦力としてとても期待されています。特に、市場を全国、グローバルで考えている企業ではニーズが高いですね。
また、広島の観光資源や産業、生産物など豊富な地域資源を活かした地域ならではのイノベーションを起こせる方が求められています。 広島の求人数は高い水準ですし、広島の企業に転職したい方々にとっては追い風と言えますね」

ページトップへ

地方有力企業の紹介を希望する